どうもくろせるです(。・ω・)ノ
今回は私の実体験の話で、さっそくなんですがアムウェイ(Amway)って知ってます?(笑)
数年前に当時の会社の先輩から誘われたアムウェイ。
何でも凄く素敵な商品を扱っているらしいので、検索ワードに「洗脳」「宗教」「ヤバイ」なんて物騒なワードが速攻飛び出てくるのが、このアムウェイってやつですね。
仮会員になり、セミナーに2回行き、本社ビルにまで行ってしまったという、結構ヤバイ体験談を語っていきます。
- Amwayって何?って人向けに
- 退職した先輩にご飯に誘われた
- 初めて「アムウェイ」の話が出てくる
- 詳しい話を聞くために先輩の自宅まで
- なんか成功してる人のDVDとか見せられた
- 近場のアムウェイの偉いおばさんに会いに行く
- 仮会員後、とうとう初セミナーに参加!
- セミナー会場は稼いでいるおっさんの自宅?
- セミナー開始!講師の話に1人で驚愕!?
- アムウェイ本社ビルに向かう事に
- 一応9000円以上するシャンプーなどを買ってみる
- アムウェイにウンザリし始めるが、またしてもセミナーに行こうという誘いが
- いざ健康セミナーへ!
- 眼を見るだけで分かるものなのか?
- アムウェイは辞めると先輩に伝えるも…
- その後……
- 今、アムウェイに勧誘されている人へ
- アムウェイに入るべきではない理由
- 結論:アムウェイはやめておいた方が良い
- 最大の問題はアムウェイではなく、そこに属する“人”
Amwayって何?って人向けに
アムウェイ(Amway)とは「ネットワークビジネス」の1つです。
ネットワークビジネスとは、つまり会員の人が新規会員の人を誘い、さらにその新規会員になった人が新たな新規会員を誘う「マルチ商法」の事であり、正式名称「連鎖販売取引」
違法な販売形式の形を「ネズミ講」と言います。これは耳にした事がある人も多いのではないでしょうか?
今回の話はそんな、ネズミ講まがいのマルチ商法に騙された時の話になります。
退職した先輩にご飯に誘われた
事の発端は退職した職場の先輩が「くろせる、飯食べに行こうぜ」と、ご飯に誘ってくれた事でした。
職場の人と食事に行くことは多くありましたが、その先輩とだけは1度も行った事がありませんでした。
何故かと言えば、別に嫌いだったとかそういう事ではなく、単純に仕事が忙しくて時間が取りづらかった事。
そしてその先輩は結婚して子供もおり、特に自分と趣味も合わず、先輩には多くの友人がいたという点ですね(先輩は完全なる陽キャ)
私「おぉ!先輩と食事行くの初めてじゃないですか?楽しみっすよ!」
先輩「俺も仕事変えてから時間に余裕出来たからな、軽くでも良いから一緒に食べに行こうぜ」
こんな感じの会話しながらウキウキで飯食べに行った気がします。
この時は純粋に楽しみだったので。
初めて「アムウェイ」の話が出てくる
適当に近場のファミレスに行きそこでご飯を食べていた時、私が「野菜ジュース」を飲んでいたんですよね。
そうしたら
先輩「おいおいくろせる、お前野菜ジュースなんて飲んでんのか?」
私「まぁ甘いし美味いし、なんか健康的じゃないですか?w」
先輩「だめだよそんなんじゃwもっとちゃんとした健康的になれるものを摂取しなきゃ!」
私の好きな野菜ジュースをディスってきたのでよく覚えてます(笑)
今考えるとこの時から、先輩は私をアムウェイに誘う口実を狙っていたんですよね。
そこで初めて「アムウェイ」って知ってる?と言われることに。
詳しい話を聞くために先輩の自宅まで
当時私はアムウェイなんて聞いた事もありませんでした。
そのため先輩が詳しい話をしてくれるというので、自宅まで行って話を聞くことに。
自宅に付くとすぐに洗剤のデモ(パフォーマンス)を見せられました。
このデモというのは「油汚れに対して、市販の洗剤とアムウェイの洗剤を比べると、アムウェイの洗剤はすすぎをしなくてもバッチリ汚れが取れる!」というもの。
「よくわかんね」って人はアムウェイが動画上げてるので、見てみるといいかも↓
見ましたか?
これを目の前でやられた訳ですよ。そしてこれ見てどう思いましたか?
「めっちゃ汚れ取れるじゃん!」とか
「1本の値段は高いけど薄めて使えるならお得じゃん!」とか
「俺は洗剤を食ってたのか…」とか思いましたか?
実はこのデモ、トリックがあるのでハッキリ言って手品のようなものです。
タネも仕掛けもあるので、このような結果になっているのです。
実はアムウェイの製品は使用する際に8倍に希釈(水で薄めている)してから使用していますが、市販品は原液そのままで使用しています。
結果としてアムウェイ製品は水分量が多いので一見すると油が落ちており、逆に原液の洗剤は水分量が少ないのでドロドロした状態で汚れが落ちません。
市販の洗剤も8倍に希釈すればアムウェイと同じように汚れは取れます、つまりただの手品みたいなもの。
当然これをいきなりやられて理解できる人は少ないでしょう、私も当時は「おぉ!すげぇ!」としか思いませんでした。
なんか成功してる人のDVDとか見せられた
その後は成功体験DVDを見せられましたね。
「落ちこぼれでしたがアムウェイのおかげで成功しました!」みたいな。
んで「今は自由に幸せに暮らしてます!」とかなんかそんなの。
あとは先輩から「老後には5000万円の貯金が必要だ(うろ覚えだけど)」とか「市販の洗剤だと汚れも洗剤も落ちないから、アムウェイ製品の方が健康にも良いぞ」とか。
とにかく「アムウェイは凄い!」という話を熱く語られ、当時の私は「確かにそうだなぁ」と思ってしまいました。
今になって思えばこれはマーケティングにおける基本戦略の1つで「恐怖を煽って売る」という販売スタイル。
市販の洗剤だと洗剤が食器に残るから健康を害する→健康に対する不安が生まれる
このまま働いていても老後に貯金が5000万もあるのか?→将来に対する不安が生まれる
上記の不安に対するアンサー「アムウェイ製品を使えば安くて健康に良くて、尚且つビジネスとしても利用出来るからお金の問題も健康の問題も全部解決できるね」
「恐怖を煽って商品を売る」という戦略自体は別に何とも思いません。それはマーケティングの1つですから。
問題なのは「恐怖をでっち上げる」という事、先ほどの洗剤の話が良い例ですね。
実際には問題無いことも、あたかもあ「そのままだと問題がある」と言ってくるので危険ですね。
まぁ当時の私はそんな知識もなかったので「うんうん」ってひたすら納得してた訳ですが(笑)
近場のアムウェイの偉いおばさんに会いに行く
さてさて、この後私は先輩とラインのIDを交換し、後日アムウェイのちょっと偉いおばさんの所に行くことになりました。
で、何日かしてそのアムウェイのおばさんの所に先輩と2人で向かう事に。
どうやらその人は割とアムウェイで稼いでいるようで、立場的にもその地域のまとめ役みたいな人でした。
そこで再び「アムウェイは素晴らしい」という話を延々聞かされる訳ですよ。
「ほ~なるほどね」って感じで聞いてましたね、当時の私。
デメリットがないならやってもいいかな?ぐらいに思うようになっていましたね。
この後、私は無事に仮会員になる訳なのですが(笑)
違和感のあった会話をした事が今でも印象に残っています。
おばさん「アムウェイはビジネスとしても活用出来るのよ、こういうのを何て言うか知ってる?」
私「確か“不労収入”っていうやつですね」
おばさん「…んー“権利収入”ね」
私「ん?そうなんですか?不労収入ではないんですか?」
おばさん「……権利収入って言うの」
私「?そうですか(意味同じでは?)」
この時の事も良く覚えています。その後もおばさんはしきりに「権利収入」と言ってきました。
権利収入も不労収入もどちらも意味合いとしては同じですが、何故か私の「不労収入」という言葉は認めず「権利収入」という言葉を強調してきました。
この時は漠然とした「違和感」でしたが、今ならわかります。
何故その言葉に固執するのかと言えば「そういう風に教わったから、他の言葉を知らないから」です。
この時のおばさんの話も後々分かるのですが、結局はアムウェイ側から提供された「テンプレートを読んでいるだけ」なのです。
自分で考えて作り出した文章でなく、ただ提示された文章を、あたかも自分で考えたかのようにスピーチしているだけなので、不測の事態に対応できない訳です。
それが今回の場合は「不労収入」と「権利収入」という形として表れたようでした。
まぁ当時の私にはそこまでわかりませんので、とりあえずそのおばさんの家でアムウェイの仮会員になりました。
もう1つ気になったのが「ブログなどネットで商品を紹介するのはNG」と言われた事。
今やネットを通じて商品の紹介や販売をするのは当たり前ですし、そもそも避けて通れない道だと思います。
「何故ネットはダメなんですか?」と聞いたところ、アムウェイ側の言い分としては「ネットだと根も葉もない噂や、間違った事を伝えてしまうから」だそうです。
「だから私達は不特定多数の人達を相手にするのではなく、本当にこの商品を良いと思ってくれる人にだけ勧めているのです」みたいな感じの事を言われました。
確かにネットの情報には信憑性に欠けるものもありますし、嘘やデマなども多く存在します。
アムウェイ側の言い分も十分理解できます。
だからこそ、アムウェイの商品に自信があるなら、ネットの根も葉もないデマなんか蹴散らして参入すればいいのになーって思いましたが…。
まぁ思った所で当時の私は仮会員になっている辺り、そういう事を考えてませんね。
仮会員後、とうとう初セミナーに参加!
さてさて過去の私は無事にアムウェイの会員に仮登録(笑)
さらにその後、先輩から「アムウェイで稼いでいる人達が集まるセミナーがあるんだけど一緒に行こうぜ」と誘われました。
はい、行きました(笑)
先ほどまで順調に洗脳されていた私ですが、ここに来た段階で半分以上洗脳が解けていました。何故か?
実は仮会員になった後、家族に「アムウェイ始めたんだけど」という話をしたんですよね。
家族には「あれネズミ講じゃん、やめな」で一蹴されました(笑)
ですが、半分洗脳されていた私は「いやいやネズミ講に似てるってだけで、そういう訳じゃないよ」みたいに反論していましたが、どうにも腑に落ちない点も多々あったのでネットで調べる事に。
結果として「アムウェイ ヤバイ」「アムウェイ 洗脳」などなど、他にも評判を書いている所ではどこもかしこもヤバイ話ばかりでした。
私はネット人間なので、当然ですがこれらの情報を収集した結果として「これは実際に確認するしかない」という結論を下しました。
つまり、ネットの情報ではかなりの悪評だが、実際に商品はいいかもしれない、このセミナーも有意義なのかもしれない、だから疑いの目を持って実際に確認してみようと。
そういう思いもあってセミナーに参加しました。
セミナー会場は稼いでいるおっさんの自宅?
セミナー会場に先輩と向かう事になったのですが、その会場はなんと実際にアムウェイで大金を稼ぎ、豪邸に住んでいる人の家でやるとのこと。
家に到着すると既に多くの人がおり、その中にはこの間アムウェイの説明をしてくれたおばさんもいました。
で、家の中でさっそくセミナー………をする訳ではなく、その家の奥さんが何と家の中を案内してくれることに。
ここでも違和感があるんですよね、どうも「人が住んでる感じ」が微妙にしないというかなんというか…
確かに生活用品は置いてあるのですが、それらは当然全てアムウェイの物です。
石鹸、サプリメント、シャンプーやボディーソープ、フライパン、空気清浄機、他にも色々ありました。どこもかしこもアムウェイ製品。
特に空気清浄機の台数がヤバかったですね、1部屋に1個置いてありましたから。そんなにいらんやろ。
なんというか「見世物用の家」みたいな、本当はそこに人は住んでなくて「アムウェイで稼げるとこういう暮らしが出来るぞ」っていう、パフォーマンスの為に作られた家みたいな、そんな印象を持ちました(実際の所はわからないが)
家の中には男女含めて30名ぐらい、結構若い子もいたんですが、良く言えば「やんちゃそう」悪く言えば「ガラが悪そう」って感じの子達でした。
セミナー開始!講師の話に1人で驚愕!?
家の中をひたすら見せつけられていると、セミナーの開始時間に。
講師用に用意された大きなホワイトボードと、来客用のパイプ椅子が用意された部屋でセミナー開始。
講師の人は30後半から40代ぐらいの人でした。
講師の人の自己紹介から始まり「元々はヤンキーみたいな出来損ないだったけど、アムウェイと出会って人生が変わった、今はこうして講師として呼ばれる程成長した」だそうです。
典型的な「これで人生逆転できましたプロフィール」です。
最初に「アムウェイとは」みたいな話を聞かされて、さらに先日おばさんに聞かされた「アムウェイはビジネスとしても使える」という話をまた聞かされました。
周りの人達は熱心にノートを取っていましたが、私はノートは取らずその人の話を真剣に聞いていました。
疑っていたからこそ、真剣に聞いていたんですよね。
結果としては最悪でした。
どうやって友人や知人をアムウェイに誘うか?という質問に対しての答えが非常に印象的でした。
「友達に物を貸しておけ、もしくは借りておけ」「返して貰うor返す口実で飯にでも誘え」「そこで勧誘」「1人でダメそうならアムウェイの仲間を連れて2人で行け」
いやいやいやいやまじかよ(汗)
ほとんど宗教の勧誘じゃん、絶対ダメなやつじゃん。
「アムウェイに誘うという目的があるから、適当に物を貸すor借りる」これをやられて良い気分になる人間がいるかよ。
あと誘い文句やデモは完全にコピペだそうで「トークに自信がなくても、この文章やデモを使えばだれでも出来るんだから大丈夫」
それは大丈夫ではないだろ。
つまりアムウェイ側には、相手を誘うデモのテンプレート(このブログの最初の方にあった洗剤動画みたいなやつ)から誘い文句までが用意されているので、自分で文章やデモを考える必要はないそうです。
セミナーが終わって、そこに居た人達は満足そうにしてました。
私はガッガリしていました。
アムウェイ本社ビルに向かう事に
さてセミナーも終わってしばらくすると、再び先輩から連絡が来ました。
「アムウェイの本社ビルに遊びに行かないか?」とのこと。
正直前回のセミナーでかなり疑いかかっていたのですが、先輩のお誘いという事と、何故か向こうはどんどん「くろせるがアムウェイを知ってくれて嬉しい!」みたいな感じになってるので断りづらかったんですよね(汗)
で、先輩と共にアムウェイの本社ビルまで行くことに。
先輩「アムウェイってネズミ講とか悪質とか疑う人がいるじゃん?でもさ、見てよNHKの本社が横に建ってるんだぜ?本当に悪い企業ならこんな所にビルなんか建てられないよ」
先輩「テレビに出ている女優さんや、俳優さんのツイッターやフェイスブックの写真にアムウェイの製品が写ってたんだ!こういう知名度のある人もやってるんだから安心だろ?」みたいな話をしてました。
私は「おー凄いですね!」って相槌打ってました。だって女優とか俳優とかわからんもん、私二次元に生きてるからそんな事言われてもわからんもん。
適当におしゃべりしつつアムウェイ本社に到着。
中は非常に綺麗であり、製品販売コーナーなどもありました。上階の方では歴代の社長?だか偉い人の写真が飾ってあり、案内係のおばさんが写真撮ってくれたりしました。
私は辞退したのですが、今考えると撮ってもらっておけばここに載せられましたね(笑)
その後も内部をうろつきながら先輩の市販品ディスから、アムウェイは素晴らしい!という話を何度も聞かされました。アムウェイ万歳っすねー(棒)
一応9000円以上するシャンプーなどを買ってみる
流石に何も買わずに「アムウェイはクソだ!」というのもおかしな話だと思い、商品を1つ購入してみる事にしました。
もしかしたら「す、すげぇ!!これがアムウェイ製品か!!」ってなるかもしれないじゃないですか?
で、9000円以上するお風呂セット的なのを購入。
シャンプー、ボディーソープ、リンスで確か9000円以上しました、セット購入だからお高い歯磨き粉もついてきましたね。
結果から言えば「よくわからん」でした。
洗剤の時の話ではよく「お母さん方から絶賛されるんですよ!手が荒れなくて凄い洗剤だって」みたいな感じの事を言われていたので、洗剤ではないですけど、私も母に「シャンプーどうだった?」と聞いたんですよ。
「あれ外人の人向けのやつでしょ?油取れすぎてゴワゴワする」
…とりあえずスーパー行って300円ぐらいのシャンプー買ってきました。
アムウェイにウンザリし始めるが、またしてもセミナーに行こうという誘いが
アムウェイを信用するどころか、どんどんヤバそうな雰囲気が漂ってきたので流石に私もアムウェイから先輩から、しばらく距離を置くことにしました。
数週間だったか、1か月ぐらいだったか、再び先輩から「今度健康セミナーあるんだけど行かない?」という連絡が。
流石に断ろうと思ったのですが、なんでも今回はただの健康セミナーという事らしく、一応アムウェイの会員なら(仮だが)特別価格の1000円で健康セミナーに参加出来るとか。
……まぁ健康は気になるよな…うん。それにアムウェイ絡みじゃないならいいかな…と自分に言い聞かせて出発しました(笑)
変な話ですが、このセミナーの参加は大正解でした。
しぶしぶ参加したこのセミナーが私に“アムウェイはヤバい連中の集まりだ”と決定的に認識させてくれたからです。
いざ健康セミナーへ!
今回のセミナー会場は、とあるビルの中のちょっと大きめの会議室を使って行われました。
会場に着くなり既に部屋の前に列が出来ていました、若い人はあまりおらず、どちらかと言えば40代~60代ぐらいの女性が多かった印象。
部屋の中には2人分の机と椅子が1セットで、大量に用意してありました。
私は先輩と来たので横に並ぶ形で座り、いざ健康セミナー開始。
一応今回は健康セミナーという事なので、いつか使えるかもと思いつつ、私もスマホにメモしてました(既に消去してしまってたので見せられませんが)
正直セミナー自体はなんら健全な健康セミナーでした。まぁそんなにセミナーなんて参加した事ないので、凄い凄くないっていうのはわかりませんが。
そんなセミナーですが最後に「ビタミンをちゃんと摂取した方が良い」という話からの、アムウェイ製品のビタミン剤の話をぶち込んできました。
やっぱり来たかーという感じでしたが、そこまで強引に押してくる訳でもなく「オススメですよ」程度のものでした。
ただ、オススメしてくる人が「健康セミナー」を開けるぐらいの肩書持った人だからね「効果は抜群だ!」でしょ(笑)
セミナー終了後に、先輩の知り合いらしきおばちゃんが何人か話しかけてきました。
中にはアムウェイ用の名刺を持っている人もおり、どっぷり浸かってる人達なんだな、と思ってました。
帰りがけ、またしても先輩の知り合い(知り合いというかアムウェイ繋がり)の2人組のおばさんが話しかけて来ました。
私も軽く挨拶したのですが、この2人組が私にアムウェイを危険だと認識させた決定打になりました。
2人のおばさんの1人は私に「よかったわね~こんな若い時からアムウェイを知れて!」と、なんだか上機嫌でした。
「本当に良い物を扱ってるからね!私ももっと若い頃から知りたかったわ~」と、力説してくれたのです。
この時でした。
この時、このおばさんの“眼”に違和感を感じました。
凄く説明しづらいんですが、このおばさんの眼は前を見ているのですが、何か別の一カ所を見ている眼をしてるんですよ、めちゃくちゃ印象的でした。
なんでそんなに違和感を覚えたのかというと、隣にいたもう一人のおばさんの眼はちょっと戸惑った感じだったんですよね。変な話「あ、こっちの人は正常だな」って感じるぐらい。
その2人の眼の差が私に決定打を下しました。
たぶん、ここに居てはいけないんだろうなと。
眼を見るだけで分かるものなのか?
当時、私の仕事はザックリ言えば接客業のようなものでした。
その中で私に仕事を教えてくれた人が「人の眼を見て話せ、ヤバイ人間は眼がおかしい」と教わりました。
今回幸運だったのは私にもよく分かるぐらい“眼がヤバイおばさん”だったという事でしょうか。
実際おかしな人は眼がおかしいもので、そういう経験が活きたなと、非常に実感できる瞬間でした。
アムウェイは辞めると先輩に伝えるも…
その後先輩に「アムウェイは辞めておきます」と伝えたのですが
「こういうのがあって~」「試供品貰ったから試してみてよ」という感じで、まだアムウェイに私が戻ると思って色々と話してきました。
ラインでも「この前くろせるの事見たよ~♪床屋に行ってたでしょ?」みたいなのが来るのですが、恐ろしいのはこの人と一緒に仕事をしていた数年感の間、プライベートな連絡などの絡みは一切無かったのに、アムウェイを始めた途端積極的に絡んでくるようになった事でした。
その先輩には心底呆れたのと同時に恐怖も感じました。
その後……
その後私は職場を退職、スマホも新調したのでその先輩とは以来連絡を取っていません。
アムウェイを今でもやっているのか、それとも辞めているのかは分かりませんが、恐らく今でもやっているのでしょう。
後に職場の人に話を聞いた所、どうやら昔からアムウェイにハマっていたようでした。
今までは仕事の都合上、時間が取れなかったようですが、アムウェイを本格始動するために転職したようでした。
今、アムウェイに勧誘されている人へ
私はアムウェイのセミナーに2度も参加し、本社ビルに行ってしまうぐらい一時期はハマっていたかも…いやハマっていたのです。
怖い事にハマっている瞬間は“ハマっている”という自覚がないのです。
私も一時期は「これを友達に紹介したら喜んでくれるかも」みたいな事を考えていたりしました(実行はしなかった)
そういう経験を元に、私はアムウェイに入るのをオススメしません。
アムウェイに入るべきではない理由
ネットでもどこでも言われている事が多いですが、もうほとんど宗教です。
偶像崇拝ではなく、ブランド崇拝、物品崇拝とでも言えばいいのでしょうか?
とにかくアムウェイに属している人達は
「アムウェイは素晴らしい商品ばかり!」
「アムウェイを使っていれば幸せを掴める!」
「あなたもアムウェイをやるべきだ!」
みたいな感じ。
あれですよホラーゲーム「SIREN」の屍人みたいなもんです。
「死後の世界が美しいから生きている人達を殺して、この美しい世界を見せてあげよう!」という、はた迷惑なこれに近い感じです。
そしてもう1つの理由が「思考停止」にある事。
このアムウェイの人達は「アムウェイが作った物なら間違いないから大丈夫」という思考です。
もちろん普通にお店で商品を買う場合だって、私達はそこに書いてある事を信じますよね?食べ物なら産地だったり、機械関係ならスペックだったり。
ですがアムウェイの人達は「アムウェイ製品は全て完璧だから全て信じる」というスタンスでした(私が会った人達はそういう人ばかり)
完全に思考停止してます。アムウェイが絶対だと信じて疑わないのです。
そしてその思考停止に連鎖する形で「アムウェイは素晴らしいから君もやろうよ!」となってくるのです。
自分で何かを考える訳ではなく、全て「アムウェイは素晴らしい!」という思考停止状態で行動しています。
何より汚いのが講師の人が「物を貸して会う口実を作れ」「1人でダメなら2人で行け」というように、完全にその相手を“金の道具”としか見ておらず、それを多くの人に勧めている点です。
彼らにとっては友人も知人も、等しく“金になる道具”なのです。
結論:アムウェイはやめておいた方が良い
結論から言えば「アムウェイとは関わるべきではない」です。
もしこの記事を見ているアナタがアムウェイに勧誘されているなら、即刻断る事をオススメします。
「人に言われて入ろうかどうか迷っている…」という風に優柔不断な人であれば、尚更やめておいた方がいいですね。
あとは「頼み事を断りづらい人」「押しに弱い人」などの人達もアムウェイはやめましょう。
確実に彼らにとって都合の良い“食い物”にされます。
最大の問題はアムウェイではなく、そこに属する“人”
「アムウェイ」という製品自体に問題はないのかもしれません。
汚れが綺麗に取れる洗剤、通常よりも部屋が綺麗になる空気清浄機、市販の物より健康に良いビタミン剤…
どれも素敵な商品なのかもしれません。
しかし、商品に自信があるならネットでも戦えば良いのでは?何故デモを見せるときにわざわざインチキを用いてまで商品アピールするのか?
先ほどチラっと話をしたホラーゲーム「SIREN」の屍人(しびと)達、彼らは美しい世界を見せるために生きている人達を殺しますが、彼らに殺された人達も同じように屍人になり「美しい世界を見せてあげたい!」と、自分を殺した屍人達と同じ思考を持つようになります。
デモやスピーチに魅せられてアムウェイに勧誘された人が、新たにアムウェイに勧誘出来そうな人を探し、そうしてその人にも同様のデモやスピーチを用いてアムウェイに勧誘していく…
結局の所、アムウェイに属している“人”に問題があるのでしょう。